【札幌 弁護士コラム】「いざ!」というときにいい弁護士を選べない理由とは
おはようございます、荒木でございます。
昨日は朝からお客様の税金徴収への対応、
つなぐ相続アドバイザーズの打合せ、
離婚事件の対応等となかなかにバタバタの
1日でした。
また、昨日で当事務所の岩船弁護士が
退所致しました。
短い間でしたがお世話になりました。
さて、年度末ということでどこの会社も
人事異動など、変化の多い時期ですね。
法律面では、残業時間制限の中小企業への
適用、債権法の大改正など大きな変化が
あります。
新型コロナウイルスの話で持ちきりですが
これらの改正は事業会社にとって非常に
大きなインパクトのあるものですので、
漫然と構えていると痛い目に遭うおそれ
がある重要なものです。
私(荒木)は数十社、会社の顧問をさせて
頂いておりますが、ご紹介を頂く
パターンで一番多いのが
「弁護士と付き合いがないから」
といった理由です。
これが、企業直後の社長さんであったり、
あまり異業種との交わりがない方で
あったりすれば理解もできるのですが、
ある程度の業歴があり、かつ外に出て
いなくもない方も同様にご紹介で
いらっしゃることがあります。
ここには2つの示唆があるように
思います。
1つには、弁護士の情報の偏在の問題が
あります。
特に札幌の問題なのでしょうが、
あまりオープンに情報を出している
弁護士というのは多くないように
思われます。
私(荒木)のようにバカみたいに(笑)
ブログを書き続けている人は
皆目見受けられません。
もちろんオープンな情報というのは、
ある意味では信用性に疑義を持たれる
ものではありますが、それでも
専門性に関する情報などは目を
こらして探さないと見つからない
というのが実際のところかも
しれません。
そのような意味で信頼している仲間に
紹介を求めるというのは自然な
流れなのかもしれません。
もう1つには、「失敗したくない思い」
というものがあります。
仮に、弁護士が十分に情報発信を
しており、それが誤ったもので
なかったとしても、依頼した案件が
思い通りに進むということの
保証はありません。
そのような中でうまく進まなかった
ことに対してどれほど合理化が
できるか、といった納得感の問題が
あります。
単に広告などの情報を得て
依頼を行った場合と、紹介を受けて
依頼を行った場合とでは
受け止め方が異なるものです。
失敗したくないという思いが
強ければ強いほど、紹介による方向に
傾いていくというのは無理からぬ
ことです。
このように、実はことが起こってから
弁護士を探すということは必ずしも
容易ではありません。
もちろん、誰でもいいということで
あれば、弁護士会なりインターネット
なりでいくらでも見つかります。
しかし、本当に信頼できる弁護士で
あるかどうかを見極め、会社の命運を
委ねられる弁護士を選ぶという意味
では継続的な関係を持つことが
最も重要であるといえます。
継続的な関係を築くという意味に
おいて最も簡単な方法は顧問に
しておくという方法です。
もちろん、月々の支払いの負担は
ありますが、いざトラブルという
場合に納得のいく弁護士を選べる
確率は必ずしも高くありません。
有事を考え、平時からの備えを。
<顧問契約のご案内>
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