【札幌 弁護士コラム】文書作成において「受け手を意識する」ことの重要性とは
今日から仕事始めという会社が多いと
思われますが、当事務所も今日から
本格稼働します。
(昨日書きましたとおり私(荒木)自身は
先日から本格稼働を開始しています。)
なかなか調子が掴めない部分も
あろうかと思いますが、
頑張って行きましょう!
さて、私は勤務弁護士やスタッフから
上がってきた仕事(文書)に対して
コメントをする
ことも多くなってきましたが、
即座に必要事項を指摘することを
意識しています。
これはそこまで1つのことに時間を割けない
という実際的な問題もあるのですが、
そこでたまに言われるのが、
「どうしたらそこまで早くコメント
できるのか。」
ということです。
結果、手前味噌な話かも知れませんが、
いち組織を預かる立場の人にとっては
判断や指示を早くすることも
少なからず求められる能力といえます。
では、私が何を考えて判断しているかと
いうことですが、これは単純明快に
「受け手のことを思う」
ということに尽きます。
弁護士という職業柄、新聞や書籍など
ではなく、個別具体的な状況に応じて
作成された書類を多く見るのですが、
どうしてもその品質にはバラつき
を感じます。
その原因が何か、というと
文章作成技術の問題や、
論理的思考力の問題も
往々にしてあるのでしょうが、
一番は受け手からどのように
受け取られるかを考えているかどうか、
という点に至るのではないでしょうか。
受け手にとって理解しやすい文書、
受け手の知識や能力に合わせた文書、
受け手の感情に配慮した文書、
受け手からの返答を意識した文書、
受け手の次の行動を考えた文書、
といったことを念頭において作成された
かどうかによって文書の品質は大きく
変わってきます。
技術的にできない場合もあるでしょうが、
そのようなことを意識されていない文書が
出てきたとしたら上記のようなことを
指摘することは簡単にできます。
だからこそ即座のコメントが可能なわけです。
もちろん、文書には内容的な問題も多いの
ですが、その手前の問題ともいっていい
受け手を意識するかどうかの問題について
もっと思いを致してもいいのでは
ないでしょうか。