コラム

【札幌 弁護士コラム】四大事務所で落ちこぼれだった僕(荒木)がV字回復を果たせた理由(ワケ)<分析編>

前回、書かせて頂いた私(荒木)の経歴に関し、多方面から反響を頂きましたので、今回はその続編として、

 

「四大事務所時代、具体的に何がダメであったのか」

 

について検証してみたいと思います。

 

前回の投稿:【札幌 弁護士コラム】四大事務所で落ちこぼれだった僕(荒木)がV字回復を果たせた理由(ワケ)

https://feelist-srv.sakura.ne.jp/02_test_site/answerz_test/law_blog_all/post-4744/

 

四大事務所時代、

 

深夜に小一時間、こんこんと説教される、

 

などという憂き目に遭っていた私でしたが、なぜこのようなことになっていたか、という原因を挙げていきたいと思います。

 

①情報収集に対する意識の低さ

まず挙げられるのが、事務所の入所前又は入所直後において情報収集に対する意識が低かったということです。

すなわち、事務所の組織がどのようなものであるか、事務所又は個々の弁護士が何を目指しているのか、どのようなキャリアプランがあるのか、誰にゴマをすればいいのか(笑)など、自分の生存のための情報を取りに行っていませんでした。

そのため、基本的には待ちの姿勢にしかならず、初っ端からいいキャリアを築いていくための前提を自ら放棄していたように思います。

 

②意思力のなさ、受け身の姿勢

また、事務所に入ったはいいものの、そこで自分が何をやりたかったのかがなかった、というのも原因として挙げられます。

自ら「こうしたい!」というものがなければ、目的意識なく行動しているのであり、そのスピード感や精度も上がってきません。

一方で、率先する姿勢がないのですから、先輩や同輩、場合によっては後輩にも出足で遅れることになり、成果が上がらないことになります。

そのような積極性の欠如も生産性を下げる大きな部分を占めていました。

 

③自らの崩壊

そして、生産性が上がらないことを自認し、周囲の評価が下がってくると、

 

「俺はダメだ…。」

 

「やっても無駄だ…。」

 

「疲れた…。」

 

といったように気持ちが沈んできます。

当時の私は自らにポジティブな言葉を与えるような技法を持っていませんでしたので、感じたことをそのまま口にしてしまっており、これが大きな自尊心の低下を招いていました。

自尊心が低下すると、さらに生産性が下がり、生産性が下がったことでさらにネガティブになっていくというデフレスパイラルが発生します。

これがまさしく「自ら崩れる」という状態です。

当時の私はなすすべもなく自尊心を毀損し続け、「自ら崩れる」状態にあったわけです。

 

④ターニングポイントの不設置

このような状態になってくると、一人の力で立ち直ることは容易ではありません。

仮に立ち直るとすれば、株でいえば「損切をする」、ゴルフでいえば「開き直ってセカンドショットを打つ」といったように、何かしらの切り替える場面が必要になります。

しかし、私はこのようなターニングポイントを設置することができていなかったため、どこまでも坂道を転がり落ちるように落ちこぼれていったわけです。

 

以上のように、

 

深夜に小一時間、こんこんと説教される、

 

書類の入ったファイルを投げつけられる、

 

会議室で罵倒される、

 

といった状況にあった原因を整理してみました。

 

もし読まれている方の中に、同じ状況の方がいらっしゃれば少しは参考にして頂けるかもしれません。

 

ということで長くなってしまいましたので、次回はここからどのように立ち直っていったか、という部分についてお話を続けたいと思います。

 

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