【札幌 弁護士コラム】不安の正体とは何なのか?

最近、実のところを暴露しますと、とある件で不安でぐっすりと眠れないようなことがありました。

仕事上の話なのですが、不確定要素が多く、どのような着地になるかわからないという件でこのような不安な状態になっていました。

 

その件については無事に一通りの落ち着きを見せたのですが、改めて不安というものに関して思いを致しました。

不安というのは、恐怖とも違い、不快感とも違うといったある意味で捉えようのないものです。

 

不安の原因を考えてみると、将来に対し見通しがつかない状態にあるということに行きつきます。

失敗が約束されている試験や、悪い結果にしかならないような案件であれば、不安という感情ではなく、ただの絶望であったり、諦観といった表現が適切になります。

そうであるとすると、不安というのは「うまくいく確率もあり、しかし失敗する確率の方が高い」といったような状況が主に想定されるわけです。

 

こうして考えてみると、実は、ビジネスにおいて、起業してうまくいく確率とうまくいかない確率と比べた場合、うまくいかない確率の方が高いのが通説であるところ、不安という感情はビジネスにおいて頻繁に起こりうる感情であるといえます。

そして、そうすると立上げ当初のビジネスというのは不安でいっぱい、ということが当然であるわけです。

 

一方で、先が見通せないことに対して踏み込まない場合には、不安という感情は起こりえません。

どうなるかわからない、何かわからないものに対して、立ち向かおうとするからこそ不安という感情が生まれます。

 

こうして考えてみると、いわゆるベンチャースピリットというのは、不安とのせめぎ合いよって成り立ってくることがわかります。

そうすると不安という感情は、ネガティブなものではなく、むしろポジティブなものであり、成果を上げるためには必ず味わわなければならないもの、考えられます。

 

何か変化があった場合に、不安という感情が芽生えるわけですが、不安という感情を肯定的に捉えられるようになると、より多様な意思決定が可能となるのではないでしょうか。