【札幌 弁護士コラム】芸能人に見る、多重人格のマネジメント

東京滞在中です。

予想していた以上に東京は暑く、驚いております。

ただ、それ以上に今回の滞在期間中の学びも熱く、気温の暑さを凌駕する勢いとなっています。

 

さて、今回は、芸能関係に身を置いていらっしゃる方ともお話させて頂く機会を得ました。

やはりその業界はその業界なりに慣行があり、弁護士業界ではなかなか聞かれないようなご苦労もあるようにお見受けしました。

 

そして、有名税というべきか、SNSなどに対する誹謗中傷などもあるとのこと。

しかし、ここで聞いたのは、芸名でいかに叩かれようとも、本名でなければそれほど大きな痛手とはならないとのお話でした。

 

もちろん、叩かれることによって芸名としての価値が下がるのかもしれませんが、それと本名との間には役割分担ができており、塁が及ばないような感情の切り離しができているとのことでした。

これはなかなかご本人でなければ感覚が分からない部分がありますが、例えていうなれば、個人企業たる法人と代表者たる個人に別人格が与えられているようなものではないでしょうか。

すなわち、実態としては同一の存在であったとしても、その形式を分離することにより、一方に対する影響を別のものに及ぼさないという仕組みを作っているということになろうかと思います。

 

また、別の捉え方としては人格を分けているという見方もできます。

すなわち、社会的に地位のある人は特にそうですが、社会において様々な役割を負っており、それぞれについて敵切な人格を設定するということが行われます。

例えば、会社経営者であれば、会社においては厳格にリーダーシップを発揮する人格を表し、外に出て行ったら愛想の良い営業マンの人格を発揮する一方で、家庭に帰ればアットホームないい父親の人格を出すような人もいます。

 

これは「表面がいい」と言われたり、「二枚舌だ」と言われたりして非難されるようなものではなく、社会に出る人にとって当然に備えておくべき資質なのだといえます。

芸能界はある意味で極端にしても、社会と接点を持っている以上は、多面性を持つことが当然なのであり、その多面性をうまくマネジメントすることこそが人間関係の円滑化において必要なことなのではないでしょうか。