【札幌 弁護士コラム】医療・介護現場における高齢者に対する態度への違和感(と家族信託)

最近2025年問題に関する「日本で老いて死ぬということ」という本を読んでいます。
2025年問題とは、いわゆる団塊の世代が後期高齢者である75歳を迎え、医療や介護等の分野で破たんをきたすという問題です。
その中で介護に関する記述がいくつかありましたが、違和感のある言葉遣いや介護の実態が散見されました。

例えば介護士が高齢者に対し、「ごっくんしてくださいね。」と言っているような記述がありました。
もちろん言葉を使いやすくするために擬音語や擬態語を使うのはあってしかるべきですが、高齢者とはいえ十分な認知能力がある人に対してもこのような子供向けの言葉を使うことに違和感を覚えました。
ここでの記述は、胃ろうが良いかどうかといった議論に関するものであり、この必ずしも認知症が疑われる人ではなく、単に嚥下障害があり、栄養の経口摂取が難しいことに対する対処をいかになすかという文脈での記述です。
そうであるとするならば、「ごっくん」という言葉を使わずとも「飲み込んでくださいね。」といった言い方で事足りるはずです。

似たような話では、グループホームのようなところで童謡を高齢者に歌わせているという話がありました。
童謡を全否定するわけではないですが、あくまで童謡というのは子供向けの歌であり、高齢者が歌うために作られているものではありません。
もちろんメロディーや歌詞がわかりやすいなどといった特徴はあるのでしょうが、なぜ童謡でなければならないのか、歌謡曲などでは事足りないのかといった疑問が湧いてきます。

さらに、医療従事者が、施設の入居者や患者に対して優越しているという認識が散見される箇所もありました。
それというのは言葉の端々に出てくるものであり、第三者目線から見ると非常に違和感を覚えるものでした。
例えば、リハビリを指導している人がリハビリを受けている高齢者について語った文脈で、「忠実にやっている」といった表現がありました。
一見、リハビリを受けている人が指導に従ってきちんとメニューをこなしているというようにも見えますが、忠実という言葉には本来的に上下関係があり、下の者が上の者に従っているというニュアンスが含まれています。
リハビリを指導しているという立場からすると、いわゆる先生と呼ばれてもおかしくない立場なのでしょうが、かといって年齢が上の人に対し、自らが上に立っていることを自認するような発言というのはのもかなり奇異に思われます。
こういった言葉は頻繁に出てくるのであり、別の場所では「食べさせている」といった表現もありました。
これも同じような話で、医療サービスを提供しているものが医療サービスを受けて受けているものに対し優位に立っていることを象徴している言葉ではないかと考えられます。

これらを総じて見るに、どうも医療介護関係者が、高齢者に対して操作をできる立場である、ということを前提にしているように思われます。
いわゆる操作主義が行動原理になっているということではないかと思われるのです。

これは1つには医療介護業界の文化的なものなのかもしれませんが、一方で高齢者側としては、自ら費用を払ってサービスを受けている立場に間違いないのですから、尊厳と便益のために自己防衛を図る必要もどこかであるのではないかと考えられます。
自己防衛を図るためにはやはり経済的基盤が必要です。
もちろん、高齢になってから財産を利殖するという事は容易なことではありませんが、今ある財産をきちんと管理し守っていくということは可能なはずです。

そういった財産の保護に関していうのであれば、家族信託は非常に有用な仕組みではないかと思われます。
実際に最近では、不動産のみならず金銭を信託し、ご自身のために有効に活用しようとする動きが広まっています。
すなわち、手元に確保している金銭を子供などに預け託し、必要なときに使えるようにするとともに、認知症などで自らが預貯金の管理を行うことが困難になることを回避することができます。

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