【札幌 弁護士コラム】人の発言は発言者のポジションと受信者のポジションとの相関において評価されるというコミュニケーションの基本

先日は、某上場会社の社長さんであり、私の大学の先輩と食事をご一緒させていただきました。

 

この方はもともと経営者を志向して経歴を積まれてきており、銀行員時代からも経営に役に立つという理由から銀行業務をされてきたという、生粋の経営者の方です。

 

私も上場会社の法務についてはまだまだこれから勉強していかなければならないという所ではありますが、この方とお話しさせて頂き様々なヒントを頂きました。

 

このようなお話をしてくださる方をというのは非常に貴重な存在だとひしひしと感じております。

 

さて、日々生活をしているとよく感じることではありますが、人というのは立場を前提として考え、それを発信する存在ということです。

 

つまり平たくいうと、人が話す事は全てポジショントークであるということです。

 

ポジショントークというと、若干ネガティブなイメージをもたれるかもしれませんが、ここではそういったネガティブな意味ではなく、立場に紐付いた発言をする存在であるという客観的な意味であるということを強調しておきます。

 

この原理原則をわかっているか分かっていないかで、発言の仕方というの大きく変わるように思われます。

 

すなわち、自らのポジションに執着して、それに基づいた発言しかしないということになれば、他者のポジションを軽視しているとみられてしまうことになります。

 

確かに、他の人がどのようなポジションにあり、どのような受け止められ方をするのか想定ということは容易にすることはできません。

 

しかしながら相手のポジションを考える姿勢があるかないかで、そのスタンスは大きく変わってきます。

 

例えば私の業務でいうなれば、私が接するお客様というのは様々な法律上の悩みを抱えていらっしゃいます。

 

私とお客様との間には大きな法的知識の差異があるわけですが、その上でお客様は法的な解決を求めて私のところにいらっしゃっています。

 

そのような前提がきちんと理解できているか否かによって私の話し方も変わってくるのも当然です。

 

それにもかかわらず、例えば法的知識が欠如していることを思って常識がないといった感覚で話をしたり、困っている方であるにもかかわらず「もっと頑張んなきゃだめですよ!」といったような趣旨の発言をしてしまうと相手のポジションを完全に否定することになってしまいます。

 

しかしながらそういった出来事は世の中に非常に多く存在します。

 

自らのポジションに基づいて、自らの利益だけを図ったコメントというのは一般的に受け入れられるようなものではありませんし、1対1のコミニケーションにおいても相手に不快感を与えるだけのものになってしまいがちです。

 

このようなことはコミニケーションの「基本のき」と言えるのかもしれませんが、今一度見直してみる価値はあるのではないでしょうか。