【札幌 弁護士コラム】そうだ、これから未来の話をしよう!

私(荒木)のように訴訟の仕事をしていると改めて思うことがあるのですが、訴訟というのは過去の振り返り作業であり、過去の事実を認定し、それを法律に当てはめるという作業に過ぎません。

 

訴訟というのはあくまでも過去の清算について判断するものですので、それが未来に対して有利に働くのか、不利に働くのかを決定するようなものではありません(ただし一部の例外を除きます。)

 

確かに過去の清算を有利に進めることによって、将来への活力であったり現実的な資力であったり、そういった意味において影響する部分はあります。

 

しかし、この過去の清算という部分と、未来への計画という部分は明確に区別しなければなりません。

 

特に訴訟の初期であったり、紛争の初期であったりというのは、どうしても未来への影響を懸念しがちになります。

 

大切なのは、過去は過去、未来は未来、と切り替えることです。

 

この点が曖昧になってしまうと、過去の清算によって未来への行動や意欲が鈍ってしまうという悪影響が生じてしまいます。

 

また、精神面でいえば、過去を過度に強調することはあまり未来への良い影響を与えません。

 

「私〇〇だったんですよね。」「…で?」ということですし、

 

「私は家庭環境に恵まれなかったんですよ」「…で?」ということですし、

 

「私、前職がこんな職場だったんです。」「…で?」ということになります。

 

すなわち、過去というものは現在において解釈ができるものであり、未来に向けて力の出る出る解釈をすることで、いくらでもリカバリーができるものです。

 

過去と未来と切り分け、いかに未来に投資できるようにするか、現在という時点においてできることはそれしかありません。

 

このような切り分けがまずはできると頭の中の整理として非常に有用ではないかと思うわけです。